アートリップ@西洋美術館
2017年 03月 04日
2017/02/15
今回は西洋美術館での常設展で「スケーエン デンマークの芸術村」を中心にアートリップを開催。詳しくその様子をレポートしていただきました。
【コンダクター】臼井清
【参加者】ご夫妻×2組,男性2名,女性1名 / アーツアライブ3名(アシスト) 計10名
*ご夫妻のうち男性が認知症の方
【作品】常設展コーナーで実施されている「スケーエン デンマークの芸術家村」展の作品を中心にピックアップ。
【テーマ】 「海岸で見える風景」
同じ場所・光景でも画家は勿論、観る人によって感じ方は異なる。その違いを一緒に楽しんでもらえたらとの意図。
19世紀ホールに入ったところで、アートリップの説明。少し緊張気味なので、全員で深呼吸。
「皆さんは凄くラッキーですよ! 常設展コーナーで特別展示を観て回れるんですから。
これからデンマークの北の村を一緒に旅しましょう♪」
・画面の中の人物たちの様子を集中して観察しているのが窺える。厳しい天候の中で「仕事」に向かう漁師の様子を生々しく感じてくれている。「生きるために働くんだね」との感想も。
・画面の明るさに目を奪われた後は、5人の女性の様子に注目。そこから画面に描かれていないことを色々と想像しながらコメント。作品を楽しんでくれいてる様子が嬉しい。
初めて参加くださった認知症の男性の方。最初から積極的にコメントもされ、最後の作品まで集中力途切れることなく参加していただいた。
「実際に行ってみたくなっちゃんだよね~」 「頭の先の方があったかくなる感じ」
それぞれお一人で参加いただいた男性のコメント。嬉しそうに語られていたのが印象的
美術館でのプログラムはエデュケーター(コンダクター)としても特にエキサイティング。“旅”を進めるうちに皆さんの表情がどんどん豊かになってくるのが嬉しいです。