人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アーツアライブは、アートが全ての人々の生活の一部となるように、
アートを通して人々に喜びと生きる活力を与えます。

空 模 様

百恵回帰プロジェクトX「空 模 様」
2002年7月25日~28日 百恵の郷
作品名: 百恵回帰プロジェクトX 「空 模 様」
製作者:アルガディラ・モニラ 工藤いつ子 小原亜美 島村真知子 
深沢瑞穂
実地場所: 百恵の郷
実地期間:2002/07/25-28

■作品説明

イルカをモチーフにしたものと、抽象的な様々な形に切り抜いたプラスチックシートのモビール制作。 施設の入り口近くの吹き抜け天井から吊るした。 空間や光を意識し、入居者の方や職員の方々にモビールが動く形を見て和んで もらい、飽きのこない、新鮮な刺激を与え続けることができる作品を目指した。また、他に数人の方のリクエストで個室用の小品を数点入居者の方と制作した。

空 模 様_d0227334_11402719.jpg
空 模 様_d0227334_11402776.jpg
空 模 様_d0227334_11402744.jpg
空 模 様_d0227334_11402868.jpg

■プロジェクト後の感想

夏休みを利用した老人ホームでのアートプロジェクト。私たちのグループは布を利用した壁画敵タペストリーを作成した。 縦1.6m×横2mの布に「雨・雪・晴・雷・雲」を各テーマに計5枚による全長10mの空模様を4日間で完成展示した。当初心配していた展示スペースも食堂前・浴場の上という利用者の目に入りやすい絶好条件で与えていただき、それは、達成感を倍増させるものだった。展示のための横木やワイヤー等、現地でしか素材の判断できないものを時間内で選択し、入手することはアトリエとは勝手が違い勉強になる体験だった。又、今回は「特別養護老人ホーム」という場で、入所のお年寄り、ディサービス利用のお年寄り、それらの方を支える家族・地域・当施設で働く方を見て接し、自分達学生美術を志す者の身分というものも随分考えた。今後も会社の様々な職や年齢層との関わりを考えて制作していくこととなる。その第一歩として価値ある体験だった。

島村 真知子
4日間、百恵の郷で、普段はあまり接することのないお年寄りと生活し、楽しい仲間と共通の目的をもって作品を作るというメチャクチャ素敵な日々を過ごしました。このプロジェ口トは、自分たちでも本当に楽しんで取り組めていたし、様々な方から良い反響をいただけてすばらしい体験だったと思います。

工藤 いつ子
自分の作品としてというより、施設の方の目に入る作品として制作をした。布切れという素材が絵になっていく様子を不思議そうに眺める方がいて当初の目的は達された様に思った。又、強気に大きさを決めてとりくみ完成させたことは自信にもなった。

小原 亜美
制作していくなかで、人と人とのつながりも勉強することができた。挨拶をして、自分の考えや相手の考えを話し合っていくと、制作の時も視野が広がり、一方的な見方だけでなく作品を作ることができた。グループとして一連の作品をつくることもやりがいがあった。

深澤 瑞穂  この体験で得た事。それは、楽しむという事。老人ホーム=静か、灰色、というイメージを一転させられた日々でした。彼らの前向きな姿勢や優しさ、暖かさに包まれた4日間、家族と過ごすように、安定した制作をする事が出来ました。人生を楽しむ事、老いても大切な事。

アルカディ・モニラ
百恵の郷で過ごした4日間で実に面白い経験をしました。毎日富士山が見えるすごくきれいな施設に泊まれて、半分旅行という感じでした。スタッフの方もとても優しく接してくれたし、年配者交流も出来たし、作品作りは少し大変だったが、本当に良かったです。


by artsalive | 2002-07-28 11:43 | アートワークショップ