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アートを通して人々に喜びと生きる活力を与えます。

池平さんワークショップ3日目「直接描く」

タイトル: 「脳を鍛えるアートスクール」 参加型創造プログラム第1回「壁画」3日目 
参加者: 作家:池平徹兵・アシスタント2名(森谷・池田)・撮影スタッフ(甘利)・眞島
       参加者のみなさん…午前11名 午後15名
日時: 2013年10月28日 (月) 午前の部 9:00-11:30  午後の部 13:00-15:30
場所: 健康増進・老年病予防センター(リソラ大府 2階)

「脳を鍛えるアートスクール」池平さんのワークショップも折り返し3日目となりました。

前回のワークショップから今日までは制作の時間が入りました。
制作時は他の講座も行う会場ですが、その受講者の方々も作品に近寄ってほめてくださいました。
会場内は特に装飾のないシンプルな部屋なので、そこに大きな絵があるととてもよいと感じたそうです。
絵に詳しくなくても、美しいものがある空間は素敵だということはみんなわかることだと思います。
そして作品はこのようになりました。
かなり風景として完成してきて、魅力的な画面になっています。
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3日目のワークショップには「花をもう一度描く」「葉っぱ」「魚」のいずれかを
身の回りから探して描いてきてもらう宿題を出していましたが、なんと!
多くの方がいくつかのテーマで複数の絵を描いてくださり、午前だけでこんなに作品がありました。
池平さんワークショップ3日目「直接描く」_d0227334_23314013.jpg

だんだんと打ち解けてきたこともあり、作品を説明してくれるみなさん。
どこに生えていた植物か、どの部分に気を付けて描いたか…
普段は家庭菜園をしている方なども多く、身の回りの自然への視点が細かな描写につながっているのかもしれません。


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この日のワークショップは「風景」を写真をもとにして自由に発想して描きます。
今までと違うのは、いよいよ壁画に対峙して、直接かきこむことです。
それを聞いた途端、皆さん初日のような緊張ぶりをみせました。
取りかかるまで時間がかかる方、失敗できないと感じたからか描くことをあきらめそうになった方もいました。
しかし、描き始めると、
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思い出や創造の風景、隣の人とひとつの街を作ったり、自分の持っている画面いっぱいに筆を走らせたり、
それそれの工夫をしながら集中して描く姿にはとてもよい緊張感がありました。
まるで絵画工房ですね。
絵の特色もでてくるようになり、他の人の作品と兼ね合いながら画面を作っていく様子から、
素晴らしい作品を一体となって作っている意識があることが伝わります。

たくさんの街並み、自然の風景ができました。
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次回はこの空の画面やカーテンに留まる「鳥」をコラージュします。
宿題として色とりどりの小鳥の写真を選んで描いてきてもらいます。
今まで「どれが描きやすいか」で選んでいた方も、「これがいいね」と描きたいものを選ぶようになりました。
きっと次回は力作揃いでしょう!
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このワークショップは1週間の間3回と続きまして、
参加者のみなさんが制作者としてとても真剣に取り組み始めていることがわかります。
宿題を見せ合う時間に、自分の渾身の作品がみんなにほめられ認められること、
また全員で絵を描く中でそれぞれ違う描き方、見え方があってよいことを参加者は感じます。
そして池平さんの作品の大事な一部になっていく過程を目にします。
本気になること、人に認められること、必要とされることがこんなにも短期間に人を変えていくの
かと、私たちも感動してしまいます。
最終回11/7は、素晴らしい作品ができあがるよう、
私たちも参加者の方に負けないくらい頑張らなくてはいけませんね!

そしてこのWSの様子は、池平さんのブログにも作家の視点で詳細につづられています。
ぜひご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/betterhalf20012001

(眞島)

=「脳を鍛えるアートスクール」とは=
大府市の国立長寿医療研究センターの施設である健康増進・老年病予防センターでの
「脳を鍛えるアートスクール」が10月16日より始まりました。
このプロジェクトは「平成25年度経済産業省 地域ヘルスケア構築推進補助事業」の一環として
実施されます。
アートがあたえる脳への効果、老化予防を考察する目的があり、
10月から来年の1月までのおよそ3か月間、ACPのプログラム鑑賞と、制作ワークショップを交互に
参加者に受けてもらいます。
by artsalive | 2013-10-28 23:10 | 研究