アーツアライヴ・アートとの出会い ブリヂストン美術館2011/2/24
2011年 02月 24日
『アーツアライヴ・アートとの出会い』
~認知症とのその家族および介護者のためにアートプログラムのご提案~
一般社団法人 Arts Aliveでは、若年性を含む、初期認知症の患者がご家族やご友人、介護士の方とペアで
参加する対話美術鑑賞プログラムを美術館にて今後定期的に実施することを企画しています。今年は、初年度のパイロットプログラムということもあり、3館での実施を予定しています。
・目的
日ごろコミュニケーションと接触する機会の少ない人々に、アートの多様な表現や題材、素材を通して刺激的で知的な新しい体験を提供すること。自らの感情や思いを認知し、それを表現し、仲間と共有する喜び、生きる張り合いを提供します。
・内容
認知症および、その家族あるいは、介護者を対象に美術館のギャラリー空間いてアートと認知症についての特別のトレーニングを受けた専門家のガイドのもと、1時間ほどの美術鑑賞を介した対話を行い、それに続いて作品製作を行う。体調の問題から美術館への訪問が出来ない人々には、施設等で複製の作品を用いて実施する。既に5年の活動実施を持ち、アート、アルツハイマー両方の業界から高く評価され、現在全米70以上の美術館で採用され、N.Y近代美術館の全面的な協力のもとプログラムを作成しています。
プログラム風景
・コローの作品
皆さんはこの作品をどぉ感じますか?
ある方は、空の部分を鳥のように見えたと発言していました。なるほど。
・マネの作品
モン・サン・ミッシェルのようだ!と捉える方も..
・セザンヌの作品
作品ではなく、愛犬の名前がセザンヌという発言もありました。
・ルオーの作品
なんだか貧困な感じがする!など
・クレーの作品
以上の5作品でプログラムを行いました。
一般のお客様も一緒になって聞き入っていました。
私たち含め一般の方々も見聞きしている中で、いろいろな発言をしている認知症の方に想像をかき立てられ、聞いている側も楽しめました。